理系離れはここから始まってると感じたこと。
この週末、娘(中一)の授業参観でした。授業は数学、比例・反比例の授業でした。前回の続きで、反比例の説明をしていたのですが…私が思うに、
先生の説明、わかりにくいよ。
一番の問題点が
意味の説明が弱い。
のです。「係る数を比例定数」というのも、「y=a/x」というのも別にかまわないけど、とにかく説明が弱い。
反比例の授業だから、出てくる数字をaに当てはめるんじゃないぞ。
いや、その忠告もいいけど、それは公式前提の説明のしかた。もっとシンプルに説明したほうが分かりやすいはず。
「120cmの紐をx本で分けた時、一本の長さはycmになる」ということを式にしてみよう。
xとかyとかわかりにくければ、数字をいくつか入れてみよう。たとえば、120cmを2本に分けたら60cmだね。3本に分けたら40cmだね。式にすると、
120÷2=60
120÷3=40
これをそのまま、x、yを使ってみよう。そうすると、
120÷x=y
だね。左右を入れ替えると、
y=120÷x
だね。割り算のところを書き変えると
y=120/x
だね。これが、反比例っていうんだよ。
割り算だったら、小学校でやってる話。それをxとかyとかに置き換えるということだけ伝われば理解できる。それを比例定数だか公式だか言い始めるから分からなくなる。
私の友人で、学生の頃に教育実習をやった人に聞いたら、その時の担当の先生の教え方に疑問を感じていた(もっと良い説明をすべきと感じた)と言ってます。
学校の先生も、教え方の練習・レビューを常に実施すべきだと思います。そこが、理系離れの根源だと思います。
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