ブラック部活経験者が語る、今の部活。
私が中学のころ、そう、30年近く前ですが、まー相当なブラック部活でしたよ。水は飲んじゃいけない、頭は坊主にしろ、朝練午後練、土曜も練習、日曜は練習試合。(あ、バレー部です) 凡ミスしたら、平手打ち。何度も何度も平手打ち。そのうちジッポーや灰皿投げられるし。グラウンドをうさぎ跳びだってやりましたよ。。
でも、不思議と、ブラックな対応自体で、何か事故につながることはなかったんですよね。今の子たちより体力があるのか、気候がいまより穏やかだったのか。。
高校ではラグビー部に入りましたが、ここは理論的な練習でしたね。顧問はいましたが指導者ではなく、練習はすべて生徒の自主性に任されてました。OBがたまに練習を見てくれて、大学生や社会人が実践してる、効率的な練習を取り入れてました。当然、最後のしんどいところは根性で頑張る…部分はありますが、それも理論に基づく「追い込み」。単なるシゴキではないのです。
そういう意味では、私はラッキーだったのかもしれません。「シゴキ」と「根性(追い込み)」の明確な違いを体験できたので。
その後、大学に入り、体育会の部活からは遠ざかりましたが、スポーツクラブでバイトをしていました。そこでさらに社員の方から、トレーニング理論を学びました。ここで「オールアウト*1」という言葉を知ります。これは「追い込み」です。
翻って、今の部活は?
まずは生徒。昔の子供たちと違って、体力的な経験の広さがあまりない気がしてます。そうすると、運動に対するキャパシティが狭く、新たなことを覚えるのに時間がかかると思います。そうなると、指導者から見て「もどかしさ」みたいなものを感じるかもしれません。
それから環境。これは明らかに悪化していると思います。猛暑日なんて昔はありませんでした。紫外線の量も多くなってます。昔の環境ではないので、十分注意が必要です。
そんな問題を抱えながらも、体を動かすことはとても大事。運動離れが進んでいるのかもしれませんが、ぜひ前向きに鍛えてもらいたいものです。
運動部活動の戦後と現在: なぜスポーツは学校教育に結び付けられるのか
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*1:もう限界まで出し切って、バーベルなどが挙がらなくなる状態